いよいよイタリア美術館めぐりの旅に向け出発。
旅行支度でいつもの朝とは違う空気に、動揺し始めた猫のタラ助。置いてきぼりされる不安げな表情を後に、ペットシッターのお姉さんよろしくと心で願いながら自宅を重いスーツケースを抱え妻と出発。最寄り駅の新宿まではタクシーで、後は成田エキスプレスで成田空港まで。アリタリア航空機で、目的地ミラノまで12時間の美術館めぐりの旅の始まり。
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18:30ミラノ(マルペンサ)着(イタリアとは8時間の時差があります。)
ホテルに着いたのは夜の8時をまわっていました。
イタリアに来るということで、この夜に会うことになっていた、妻の知人でミラノ在住リッチヤ嬢へ連絡。30分後ホテルに迎えにきていたいただくことになりました。ホテルから5、6分程歩いた先のお薦めのレストランに直行。陽気な雰囲気の地元の人達でにぎわう、美味しく素敵なまさにイタリア食堂。ボ~ノ♪、ボ~ノ♪の連呼でした。
日本からの長旅の疲れを忘れさせてくれる、楽しく過ごした旅行初日のイタリアの夜となりました。
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翌日はミラノ市内観光、ミラノのシンボル、ドウオモ、ヴィツトリオ・エマヌエーレ2世アーケード、スフォルツエスコ城と周り、イタリア有数のリゾート地コモ湖の散策を楽しみました。
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その日のお泊りはサンマルコ広場まで専用ボートにて10分、修道院を改装した最高級ホテル“サンクレメンテ・パレス”に宿泊。これぞホテルといったエレガントなたたずまいに感動しきり。
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ドウカーレ宮殿や溜息橋、サンマルコ広場、憧れのゴンドラ遊覧観光を楽しみました。
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ベネチアからフィレンツエへ。
フィレンツエの美しい街並みを一望できるミケランジェロ広場にて。
ウフイツイ美術館、花の聖母寺ドウオモを見学。
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夕食はちょっとお洒落をして、ホテルヴィラ・ラ・ヴェデッタで本場のイタリア創作料理を楽しみました。ワインも沢山入っており気分は上々。
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フィレンツエの街を散策。
フィレンツエからいよいよローマへ、早朝イタリア版新幹線ユーロスターで車窓の旅となりました。
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早朝の出発には理由があります、大本命であるバチカン美術館を見学する為です。入場はとにかく並ぶしかないといった事情で、早く並んだ方でしたが前日の急な寒波で寒い中での2時間行列となりました。
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サンピエトロ寺院、オードリー・ヘップバーンとグレゴリー・ペックの“ローマの休日”で有名なスペイン広場、トレビの泉、コロッセオと一連のおのぼりさんコースを見学。
ローマの街を散策、美術館を発見。さっそくチケットを買い観て回ることになりました。
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美術館や寺院での名作とのふれあいはまさに感動の一言です。自分の目で名画といわれる作品を直接観たこと、街並みのいたるところで歴史を感じたことが一番の収穫だったのではないでしょうか。しっかり感動はインプットされました。今後の肖像画制作に向けて大いに反映できることと思います。
参考資料としてというよりも美術館めぐりの記念として数冊画集を購入しました。
ローマ空港からミラノ(マルペンサ)へ。
ミラノ(マルペンサ)発東京(成田)へアリタリア航空機中にて12時間の長旅。
順調すぎるこの旅行には“好事魔多し”の例えではありませんが、最後のハプニングが待ち構えておりました。
帰宅後ニュースで知ったのですが北海道の悲惨な9人の方の貴重な生命を奪った過去最大級の竜巻、新潟では強風でクレーンが横倒しになり数名の方が負傷した模様。なんと、まさにそれらの発生する時間帯を北海道に近い上空から新潟の上空を通過、成田に航路を向けた搭乗機は強風の為、着陸を2回失敗(断念)、空港上空をしばらく旋回後、3回目の着陸を試みるのですが、それはもう覚悟を決めようといった心境でした。揺れる機内は悲鳴と奇妙な静寂が交互に押し寄せ、バタバタゆれる翼の音、きしむ機体。強行着陸といった状況で、陽気なはずのイタリア人クルーの表情が引きつった瞬間。それを観ている私達は一気に不安と緊張が最高潮に達し、青ざめる大変な体験をすることになりました。
飛行機が地面(滑走路)に着いて間もなく機内では一斉に拍手が沸きあがりました。映画ではよく観るような光景でしたが、とにかく無事帰還となりました。
旅行は見聞を深めることもさることながら、いろいろな体験をさせてくれるものです。
イタリアでの旅行話よりも、しばらくはこの話題が優先しそうです。
そんなこんなのイタリア美術館めぐりの旅となりました。 La Fine…….